無花果
9月に入り、お仏壇に今が旬のイチジクをお供えされているお宅を目にすることが多くなってきました。
イチジクは漢字で「無花果」と書きます。実家にイチジクの木がありましたが、そう言えば花をつけているのを見た記憶がありませんね。
調べてみたところ、イチジクは花が咲かないわけではなく、私たちが食べる実の内側の空洞部分に咲くそうなのです。
そういえば樹に生ったまま放っておくと、お尻の部分がドンドン開いてきていたような・・・。
ところでこのイチジク、実は仏教と大変縁深い植物なのはご存知でしょうか?
インドの国花でもあり、お釈迦さまが「インドボダイジュ」という樹の根元に座られて悟りを開かれたのですが、そのインドボダイジュはイチジクと同じクワ科イチジク属なのです。
そう知るとお念珠に使用される菩提樹の実も、イチジクに見えてくるような・・。
イチジクをより一層身近に感じたことでした。
ちなみに日本で一般的にボダイジュと呼ばれている木は、シナノキ科の別種になりますのでご留意くださいませ。
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