専照寺だより

とある出来事

先日、近所の広場で夏祭りがありました。家族皆で歩いて会場に向かう途中でお婆ちゃんが道のど真ん中で座り込んでいました。私は「これは危ない」と思いお婆ちゃんに声をかけ、手を繋ぎ、道の端っこまでいきました。

夕方とはいえ、まだまだ暑い時間帯で、まずはお婆ちゃんに尋ねました。

「大丈夫ですか?」

「ちょっと目まいがして座っているだけだから大丈夫よ。」

軽い熱中症かなと思い、救急車を呼ぼうかどうか家内と相談していると・・・長女が持っていたうちわで扇ぎ、次女は自分が飲むアクエリアスをお婆ちゃんに渡していました。お婆ちゃんは子供が飲む物を貰えないといい、次女に飲み物を返そうとしましたが、

「飲まないと熱中症になっちゃうよ。またお父さんに買ってもらうからお婆ちゃん飲んで!」

「ありがとうね。」とゆっくり飲まれました。

このまま一人にするのは・・・と思い、私は残り、家族は夏祭り会場に行かせました。しばらくお婆ちゃんの横に座って話をしていると「小さいのに気が利くお嬢ちゃんやね。親御さんの育て方が良いのかな?」とにっこり笑いながら褒めて頂きました。お婆ちゃんに何事もなかった事に安堵し、そして子供の成長に喜びを感じる一日でした。

 

 

 

 

 

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