そろそろ彼岸花が咲く季節です。

彼岸花には別名が1000種類ほどもあることで知られておりますが、その別名の中で最もポピュラーなのは「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」でしょうか。

曼珠沙華の語源は仏典の『法華経』（浄土真宗ではお勤め致しません…）に出てくる天上の花から取られているという説もあり、仏教に縁のある花でもありますね。

そして彼岸花は全草有毒の植物で、扱い方を誤ると危険な花です。

このことは、私達人間にも当てはまるのですが。

人間は誰でも、貪欲（どんよく：貪り求めること）・瞋恚（しんに：怒り憎むこと）・愚痴（ぐち：真実の道理に無知であること）という三つの煩悩である「三毒」の心を持っています。

彼岸花の毒は水溶性で、長時間水にさらすことで比較的容易に無毒化できるそうですが、私たちの心の三毒は身から離すことは容易ではありません。

しかし、阿弥陀さまはそうした煩悩にまみれた私たちを一人残らず救いとると願い誓われました。阿弥陀さまがいつも私たちに対して手を差し伸べてくださることに感謝し、自身の煩悩と向き合い、仏恩報謝の生活を歩んで行きましょう。

彼岸花から阿弥陀さまとのご縁を頂き有難いことでございます。南無阿弥陀仏・・・

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