専照寺だより

おはぎ

お彼岸といいますと、春は“ぼた餅”、秋は“おはぎ”をお供えするものと伝えられています。

ぼた餅は、牡丹餅というように牡丹の花を、おはぎは、お萩というように萩の花をそれぞれ見立てて作られています。

小豆の赤色と、牡丹や萩の色が同じ色として、元々、牡丹は丸くて大きな花なのでぼた餅も大きく丸い形、萩の花は細くて小さな花なので、おはぎも小さく細長い形で作られていたようです。

昔は砂糖が高級品であったため、普段から口にできない高級品であるぼた餅、おはぎは、大事な日や大きな節目、大切な人へふるまう時の食べ物でした。現在、ぼた餅やおはぎは簡単に手に入るものではありますが、代々言い伝えられお供えをしてきたことは、彼岸会という仏事を大切にしてきたことの現れなのでしょうね。

 

 

 

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