専照寺だより

ソースライス

日本がまだまだ貧しかった昭和の初め頃のことです。とあるデパートの大食堂では、カレーライスが人気メニューでした。しかし、昭和恐慌により、食べることがやっとの人々が町にあふれ始めると、その食堂では、ライスのみ注文し、カレーライス用に置いてあるウスターソースをかけて食べるお客さんが増えていきました。これでは儲けにならないと困った店長は、「ライスだけのお客様、お断り」と貼り紙をしました。それを見たデパートの社長が貼り紙を書き換えました。

「ライスだけのお客様、歓迎」

さらに、貼り紙だけではなく広告も入れたそうです。ライスには少しの福神漬がついていたのですが、ライスだけのお客さんには福神漬けを多く盛りつけるように指示し、昼食時には社長本人が必ず食堂に出向き、客席をまわってライスだけのお客さんには特に温かい笑顔で頭を下げてまわる・・・・といった徹底ぶりであったそうです。この優しい心に多くの人が感謝し、救われました。豊かな時代になり、当時ライスだけを注文していたお客さんの多くは、当時の優しい心を忘れずにそのデパートでたくさんの買い物をするようになりました。

人々の心に植えられた優しさは、感謝の心を育み、時代を超えてたくさんの綺麗な花を咲かせたということなのでしょう。人の心に寄り添った素晴らしい姿勢、見習いたいものです。

 

 

 

 

専照寺では、すべての納骨所において宗派問わず、永代供養しております。

費用は永代使用冥加金として

屋上納骨所 140 万円、普通型 130 万円、

中型 70 万~80 万円、小型 30 万~40 万円、永代棚  20 万円、

維持・管理費不要、見学随時受付中!!

兵庫県神戸市北区でお墓・納骨堂・永代供養のお寺なら[専照寺](浄土真宗 本願寺派)467

 

ページトップ