『おしいただく』という作法があります。

お焼香の際、お香をつまんでおしいただく宗派もありますが、浄土真宗ではお香をつまみ、そのまま炭に焼香しますのでおしいただきません。

しかし、浄土真宗においても御聖教（おしょうぎょう）を開かせていただく時には　『おしいただく』作法をします。

浄土真宗の御聖教とは、浄土三部経、七高僧や親鸞聖人のご著作、そして、浄土真宗が立教された後、そのみ教えをお広めになった方々の法語で、すべて大切なお言葉です。

私たちが日常お勤めをさせていただく際に開く経本も、その御聖教の中から選び集められたものですので、まず経本を開く前におしいただく作法をします。

皆さまも仏事の際、僧侶が経本をおしいただく作法を見たことがありますよね。

私事ですが・・新聞や小説などの読み物を開くときにでも、おしいいただいてしまうことがあります。習慣というものは中々に根深いものですね。

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