本日９月９日は重陽の節句です。古来より奇数は縁起の良い陽数とされており、中でも一番大きな陽数である“９”が重なる９月９日を、陽が重なると書いて、「重陽の節句」と定め、不老長寿や繁栄を願う行事をしてきた日であるそうです。

また、華道の世界でも大切な日であるそうです。華道では節目節目に、その季節の象徴とされる花１種のみでお生花を生けます。お正月には若松だけの生け花をご覧になったことがおありかと存じますが、重陽の節句では菊だけで生けます。別名「菊の節句」ともいうようですね。過ごし方としては、菊の花を生け、菊酒をいただきます。さらに、献立の一品に食用菊をあしらったものを盛り込むなどすると、風情がありますね。「栗の節句」ともいわれているようですので、栗ご飯をいただくのも季節感があって良いですね。

今はあまり知られていない重陽の節句ですが、古来では大事にされていた行事ですので菊や栗でお祝いしてみるのも趣があって良いかもしれませんね。

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